2016年12月26日月曜日

直前期の注意点


こんにちは、AAの飯森です。

受験本番までおよそ二ヶ月ほどとなりました。慶應の日吉キャンパスも銀杏が散り始めるころになり、ますます冷え込む時期を迎えそうです。受験生の皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

今回は僕から直前期の過ごし方について話させていただきます。ざっくり言うと、計画的にがんばりましょう。

 

 直前期になってみなさんは赤本赤本!と躍起になっているはずです。そんな皆さんにまず赤本の話からしましょう。

赤本をやるにあたって皆さんに守ってほしいのは、計画を立てるということです。

赤本はMARCHなら三年、早慶なら5,6年分の過去問が一冊に載っています。皆さんはたくさんの大学を受けるでしょうから、もし全部の過去問を終えるとしたら相当の時間がかかるはずです。だからこそきちんと計画を立ててしっかりとこなしていきたいものです。

 

例えば、受ける大学の赤本が全部で6冊あったとして(受けるところは全部そろえるのが当然です)、全部で20~30年分の過去問があるとします。こういうと皆さん単純に考えて一日一年だとして一ヶ月あれば十分に終わると思うでしょう?

 

はい、そんなことはありませんよ。皆さんよく考えてみてください。実際一年分を解くとしてどれだけの時間がかかりますか?国語、日本史、英語それぞれ60分だとしましょう。そうだとしても最低三時間かかります。しかも今の時期時間内に解き終わらない人だっているはずです。そう考えるともう少し時間が延びます。そして採点をして解説を読んで復習という作業をするだけで結構かかるものです。またみなさんには学校がありますし、赤本以外にも、どんどん細かい知識を叩き込んだりしなければなりません。そうなると、毎日赤本ではどこか支障が出てくるかもしれません。

 

直前期は自由登校になるという人もいるでしょう。しかし、全部の日程を勉強に当てることができるとも限りません。これから願書の提出があります。願書をミスなく丁寧に記入したり親御さんに入金してもらったり、そういう大事な用事もあるからです。

 

以上のような理由があるので、計画は欲張らず余裕を持って立ててください。でもこんな話をすると皆さんは、そんなに時間がないなら全部やりきれないよ!なんて嘆くことでしょう。

 

はっきり言いますが、終わりません。そもそもそんな万全の状態で迎えられるほど受験は甘くはないのです。どんなに勉強しても何か足りない。そう思うのが正常です。だからこそじゃあせめてこれだけでも本当に終わらせよう!と、自分の成績、絶対に確保できる残り日数、自分に何が足りないか、そしてそれを埋めるのにどれだけかかるか、そして赤本をどれだけやるか、などさまざまな点で考えて、折り合いをつけて、これだけ最低限やれば何とかなるはずだ!という計画を立ててください。(ちなみに、私は赤本に関しては、併願校はどれも最低限1年はやって、あとは第1志望の大学をできるだけやる!という方法を採りました。)

 

受験とは、なにかしら足りなくて、順調とはいえない状態で、あるものだけで戦うことが多いです。(もちろん万全の準備をした上で)この直前期でそれを体験し、立ち向かってください。